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山陰紀行2 ~至極の日本庭園~

島根のアートといえば、足立美術館でしょう。日本庭園の素晴らしさはあまりに有名で、ここも今回初めて足を運ぶことができました。

 

足立美術館は、実業家の足立全康が1970年に創設したものです。横山大観のコレクションは圧巻で、近年は魯山人の数々のコレクションを収めた展示館も開設されています。

そして、やはり注目は日本庭園。

とても手の込んだ手入れが施された庭園です。

バックの風景もうまく借用しているのですが、遠くの山にわざわざ人工の滝まで作ってしまう力の入れようです。

館内のレストランのビーフシチューもとても美味しくいただきました。

 

 

また、島根のお隣の鳥取の境港には、また違った趣のアートをモチーフにした街並みがあります。それが水木しげるロードで、ストリートに沿って数々の妖怪のモニュメントが配置され、ストリート全体が鬼太郎一色に染められている独特の空間です。

ブロンズ像をストリートに設置する取り組みが始まった当初、夜中に何者かによって盗まれることもあったようですが、それが報道されると、興味を持った人たちが訪れる、という皮肉な効果があったようです。

当日はかなりの雨が降っていたものの、大勢の観光客でにぎわっていました。

商店街活性化の取組でこれだけ成功している事例は全国でもそれほど多くないと思います。当初は妖怪で街を盛り上げるという試みに対して地元の人たちの理解を得ることにだいぶ苦労したようですが、並々ならぬ努力で今日の活性化につなげた関係者の尽力には頭が下がります。