映画、書評、ジャズなど

「PFRFECT DAYS」★★★★★

ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主役にして製作した作品で、役所広司はカンヌで男優賞を受賞した作品です。

ユニクロの柳井社長の息子さんでもある柳井康治氏が渋谷のトイレを刷新するプロジェクトをPRする目的で計画したものです。

 

役所広司演じる中年の清掃員が黙々とトイレを清掃する作品なのですが、その一見単調とも思える日常の中に、豊かな人間模様が埋め込まれていることを感じさせます。

 

外国人監督が作った「THE 日本映画」といった趣で、作品を包み込む空気感は日本映画そのものです。

 

作品を支えているのが、主役の役所広司の演技力と存在感であることは言うまでもありませんが、それを支える脇役陣も光っています。石川さゆり演じるスナックのママ、そしてママの元夫の三浦友和。短時間の登場場面で存在感を発揮しています。

 

そして、作品のタイトルにもなっている♪PFRFECT DAYSが作品全体の空気をうまく作り上げています。

とても印象的で味わい深い作品で、個人的にも最も好きなテイストの作品でした。