ご存じFacebook創設者マック・ザッカーバーグを描いた作品です。
ハーバード大学に在籍していたザッカーバーグは、ガールフレンドにださいと言われてふられてしまう。ザッカーバーグは大学のコンピューターをハッキングして学内の女子の顔写真を収集して格付けさせるサイトを開き、あっという間に多くのアクセスを得る。
ザッカーバーグのこうした才能に目を付けた学生が、ハーバード大学の特権階級の学生たちのコミュニティサイトの作成を依頼するが、ザッカーバーグはそれに着想を得て、誰しもが入れるフェイスブックを立ちあげてしまったため、後に裁判沙汰となる。
ザッカーバーグはナップスターを立ちあげていたショーン・パーカーと組み、更なる事業拡大を追求していくことになり、設立当初からの仲間たちは離れていったのだった。。。
ふられた女子を見返したい気持ちと、特権階級が所属できるインナーサークルへの憧れが、ザッカーバーグの原動力となっていたことが分かります。特に後者の部分については、アメリカの知られざる階級社会を象徴しているものであり、大変興味深いものでした。アメリカ社会というとどうしても黒人やヒスパニックに関連する人種問題ばかりがクローズアップされてしまいがちですが、実は白人社会の中にも厳然たる階級社会が存在するわけです。ザッカーバーグはユダヤ系のようですが、特権階級の学生たちはおそらくアングロサクソン系なのでしょう。未だに家柄に基づくインナーサークルが存在するところが、逆にいかにもアメリカ社会らしい感じがしました。
エンターテイメントの面でもよくできている作品でした。