映画、書評、ジャズなど

「雨のニューオリンズ」★★★★

 

雨のニューオリンズ [DVD]

雨のニューオリンズ [DVD]

 

 

シドニー・ポラック監督、ナタリー・ウッドロバート・レッドフォード主演の作品です。

 

ある田舎町で下宿を営む女のもとへ、一人の男オーエンが汽車でやって来た。女には2人の娘がおり、姉のアルバはその美貌から男達の気を引いていた。アルバは母親から中年の男との結婚を迫られていたが、アルバにその気はなかった。

オーエンは実は首切りのための調査員だった。首切りで雇用が減れば、下宿の経営は厳しくなる。しかし、アルバはオーエンに一目惚れしてしまう。

アルバの母親は、下宿をたたみ、メンフィスに移住することを決断するが、アルバは反対する。アルバは母親の勧める男と結婚してしまうが、男から金を抜き取った上、ニューオリンズにいるオーエンのもとへ逃げていく。

オーエンとアルバはニューオリンズで幸せな生活へ踏み出すが、そこへアルバの母親がやって来て、アルバが結婚していることをオーエンにバラしてしまう。アルバは絶望して街に消えていく。

その後、アルバは間も無く病死する。。。

 

テーマ曲となっている♪Wish Me A Rainbowが印象的です。


This Property Is Condemned / Wish Me A Rainbow

冒頭とラストは、アルバの妹ウィリーが姉を回想する形となっています。ウィリーは、今では家族を失い1人で生きているのですが、奔放で壮絶な人生を歩んだ姉のことを慕い、懐かしく振り返っています。そんなウィリーの目を通して、姉のアルバの儚い人生がより際立ちます。

 

アルバのキャラクターがもっと魅力的だったら、より魅力的な作品となったように思いますが、何とも言えぬ切なさが魅力的な作品でした。