- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: DVD
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映画の冒頭、場面は1893年のシカゴ万博。ジーグフェルド(ウィリアム・パウエル)は、ビリングスとともに万博の出し物の演出や呼び込みを競い合っている。この2人のライバル関係は、その後、2人が舞台を手がけるようになってからも続く。ジーグフェルドは、ビリングスの執事やビリングスの見つけた女優を奪い取っていく。そして、パリで成功を収めていた女優アンナ・ヘルドを強引にアメリカに連れ出し、結婚する。
その後も、ジーグフェルドは、数々の公演を手がけ、数多くの女優たちを売り出していく。アンナは、他の女優に夢中になるジーグフェルドに失望し、結局2人は分かれ、ジーグフェルドは別の女性と結婚する。
しかし、ジーグフェルドの金遣いの荒さもあり、資金繰りに窮する日々が続く。極めつけは、株の大暴落による莫大な損失だった。ジーグフェルドは失意の中、ビリングスに励まされながら、亡くなる。
公演の調子がよくないとき、床屋で見知らぬ客がジーグフェルドはもうダメだという話をしているのを聞き、大いに自信をなくしてしまうが、奮起して4つの同時公演を達成して、その見知らぬ客らを見返す。しかし、株の暴落による損失は、ジーグフェルドの自信を打ちのめしてしまう。死ぬ間際まで「階段をもっと高く!」とつぶやくなど、公演に対する意欲を持続させようとするジーグフェルドであったが、最期は失意の中で死んでいった。
戦前の時代にこれだけの映画を作ってしまうアメリカ映画界の力には正直脱帽です。当時のブロードウェイの舞台の華やかさが見事に描かれており、アメリカ文化の持つ魅力をこれでもかとばかりに見せつけられます。こういう映画を見ると、アメリカ映画というのは、世界中の誰もを楽しませてしまうエンターテイメントの<ツボ>を押さえているのだなぁ、と感じてしまいます。
とにかく、その舞台のスケールの大きさに圧倒される映画です。