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ニュートン一家の長女チャーリーは、日々の生活に飽き飽きしていたところ、母親の弟である叔父の同名のチャーリーがニュートン一家にやってくることになり、大喜びする。
ところが、長女チャーリーは、叔父のチャーリーが刑事に追われていることを知る。そしてさらに、叔父のチャーリーからもらったエメラルドの指輪に刻まれたイニシャルが、新聞に載っていたある殺人事件で殺された未亡人のイニシャルと一致することを知ってしまう。
長女チャーリーの身には、ガレージに閉じこめられたりするなど、叔父のチャーリーによって様々な危険がもたらされる。そして、ラストのシーンでは、長女チャーリーは、街を出て行く叔父チャーリーによって列車から突き落とされそうになるが、叔父チャーリーが転落して死んでしまう。叔父チャーリーは、この街で多額の寄付を行うなどして大いに感謝されており、その死は街の人々から惜しまれ、誰も彼が殺人事件の犯人であることに気が付かないままだった・・・。
ヒッチコックのカメラワークにはいつもながら大変感心してしまいます。それぞれのシーンの終わりでは、必ずといってよいほど、カメラワークだけで何かを伝えようとする演出が施されています。例えば、カメラが登場人物の顔にズームしてその人物の細かな表情からその人物の内心を映し出してから次のシーンへと移行したり、あるいはカメラの焦点がバックの背景に合わされると、そこにはキーとなる人物がじっと立っていたりするなど。
双葉十三郎さんが『外国映画ぼくの500本』の中でも述べられている点ですが、長女チャーリーが図書館で叔父の殺人の新聞記事を見つけ、指輪のイニシャルとの一致を確認した瞬間にカメラがサーッと引いていくカメラワークには大変感心してしまいました。
- 作者: 双葉十三郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/04
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ヒッチコック映画の中でもとりわけよく出来ている映画だと思います。