- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
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最初の役柄は1930年代の中国社会。茉は映画スターを夢見て映画会社の社長と恋に落ちるが、結局捨てられてしまい、映画スターへの夢も絶たれる。しかし茉は既に身ごもっており、娘の莉を産んだ。
その後、莉は文化革命の最中を成長し、労働階級の青年の偉と恋に落ち、やがて結婚する。2人の間には子どもができず、養女の花をもらう。しかし、莉は偉と養女の花との関係を疑って偉を党に訴えると脅し、偉はそのことを苦に命を絶つ。莉も後を追って命を落としてしまう。
花は祖母に当たる茉に育てられ1980年代を成長する。やがて花は青年・杜と恋に落ち結婚するが、杜は大学の選択に後悔して日本に行ってしまう。帰ってきた杜は花に別れを切り出す。杜の子ともを身ごもっていた花は、一人で壮絶な出産をする。やがて、親子2人は郊外の整った団地に引っ越し、希望に満ちあふれた将来を夢見ながら新たな出発を切ったのだった。。。
この映画を見れば、中国社会の劇的な変化のイメージを容易に持つことができます。チェン・カイコーの名作『さらば、わが愛 覇王別姫』の現代版といった感じで、大変よくできています。
- 出版社/メーカー: アスミック・エース
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この作品では、女性の芯の強さが鮮明に表現されています。男たちはいい加減にくよくよ流されながら生きていく中で、女たちはしっかりと現実を見据えながら先を見て生きています。年を取っても映画スターを夢見る茉の姿や、男に浮気されても一人気丈に子どもを産む花の姿はその典型です。
戦後日本社会でも、終戦の混乱の中で敗戦のショックに戸惑う男たちを横目にいち早く立ち直ったのは女性たちでしたが、中国でも実は劇的な変化にうまく対応しているのは女性たちなのかもしれません。
最後のエンディングが何とも後味の良さを残す映画でした。