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映画、書評、ジャズなど

鈴木央紹&若井優也@Body&Soul

 先日、テナーサックスの鈴木央紹さんとピアニストの若井優也さんのDuoを聴いてきました。
http://www.hisax.net/pro/pro.html

http://matheyoung.spaces.live.com/
 テナーの鈴木さんは以前より何度か演奏を耳にしたことはありましたが、鼻からスーッと抜けるような音の出し方が印象的な方です。若井さんの演奏は初めてですが、東大卒という異彩な経歴のピアニストで、前から注目して一度その演奏を聴いてみたいと切望してきた方です。

 このお二方は日頃から組んでおられるようで、その息はピッタリです。鈴木さんのテナーに若井さんはうまく合わせるようにピアノを演奏し、鈴木さんは若井さんの持ち場を適宜作ったりと、とても自然体なコンビネーションです。

 選曲は意表を突いたスタンダードといった感じで、セロニアス・モンクキース・ジャレットビル・エヴァンスなど渋いところを突いてきたなぁという感じです。演奏のスタイルも、決してごまかしのきかないバラードで、店全体がシーンとなる瞬間が何度も訪れる感覚がたまりません。

 一番感銘を受けたのは、エリントンの曲の♪I Got It Badです。しんみりとした曲をとても丁寧に渋く演奏されました。

 鈴木さんのリーダーで聴いたのは今回が初めてだったのですが、MCで余計なことを一切語らず、とにかく演奏を聴いてくれれば分かると言わんばかりのスタイルがとても気に入りました。日本人のミュージシャンたちはMCと称して得てして多くを語りすぎるのですが、鈴木さんの寡黙なスタイルは逆にとても新鮮です。

 このお二方が組んだ演奏は今後も要注目です。