- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2010/06/02
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ルーシー・ハニーチャーチ(ヘレナ・ボナム=カーター)は従姉妹のシャーロット(マギー・スミス)と一緒にイタリアのフィレンツェのペンションに滞在する。ところが、川に面した眺めの良い部屋を確保したはずだったのに、取ってあった部屋は景色の冴えない部屋だった。不満をもらしていたルーシーを見て、エマソン(デンホルム・エリオット)とその息子のジョージ(ジュリアン・サンズ)は自分たちの部屋を譲ることを申し出、ルーシーはたまたま同宿だったビーブ牧師の薦めもあって譲ってもらうことに。
次の日、フィレンツェの寺院で一人で観光していたルーシーは、喧嘩で血を流す人を見て失神してしますが、そこにいたのがジョージだった。ジョージはルーシーを抱きかかえて介抱した。
ある日みんなでピクニックに出かけたときのこと。一人でいたジョージの下をルーシーが見つけ2人きりになったとき、2人はキスを交わす。シャーロットはそれを目撃してしまったのだった。
ルーシーはイギリスに戻り、そこで読書を唯一の趣味とするセシル(ダニエル・デイ=ルイス)と婚約する。そこに、エマソンとジョージの父子が近所に引っ越してくることになった。ルーシーは動揺を隠せない。ある日セシルが読み上げる物語の中に、ルーシーとセシルがイタリアでキスを交わした際の情景が登場した。シャーロットが2人のキスシーンをある作家に話をしたためだった。ルーシーはジョージを避け、アテネに向かうことを決意するが、それは本心から望んだものではなかった。エマソンはそれを見抜き、ルーシーが自分と周囲に嘘をついていることを指摘する。
ルーシーはセシルとの婚約を解消し、アテネ行きを取りやめ、ジョージと一緒にフィレンツェに赴く。そこで2人は眺めの良い部屋に泊まり、心からキスを交わし合ったのだった。。。
ゆったりとした時間が美しい映像と一緒に流れていく作品です。イギリスの有閑階級たちの生活はもしかすると有り余る時間をこんな感じでゆったりと贅沢に使っていたのかもしれません。
ルーシー演じるヘレナ・ボナム=カーターは、ずっと硬い表情の演技なのですが、それは自分や周囲に嘘をつき続けてきたからです。しかし、最後、エマソンに説得されて嘘をつくことを辞めたとき、表情が急に和らぎ、別人のようなほぐれた表情になります。
映画の中に、男3人が全裸で水浴びをするシーンがありますが、全くの無修正です。今はこういうシーンを上映してもいいんですね。すこし面食らいました。
それにしても、バックを流れるプッチーニ作曲で歌劇ジャンニ・スキッキの中の♪私のお父さんがこの作品の雰囲気を効果的に作り上げています。