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映画、書評、ジャズなど

「麗しのサブリナ」★★★★

映画

麗しのサブリナ [DVD]

麗しのサブリナ [DVD]

 オードリー・ヘップバーンの魅力全開の作品です。

 サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、大富豪の屋敷の運転手の娘で、大富豪の次男デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に思いを寄せていたが、境遇の違いもあって、それは月に手を伸ばすようなものであった。そんな状況を心配した周囲は、サブリナをパリに料理の修業に行かせた。2年後に戻ってきたサブリナは全くの別人で、すっかりエレガントな女性へと変貌しており、デイヴィッドも最初サブリナとは気がつかなかった。

 デイヴィッドはすっかりサブリナにメロメロとなり、兄のライナス(ハンフリー・ボガート)によって無理矢理婚約させられているエリザベスをそっちのけとなってしまった。ところがデイヴィッドが怪我をしている間にサブリナの相手をしたのがライナスだった。ライナスがサブリナの相手をしているうちに、サブリナはライナスに惚れていく。

 そんな状況の中、ライナスはサブリナをパリに送り出すことを企て、2人分の船の予約をしておきながら、サブリナだけを船に乗せて自分は乗船しないつもりだった。しかし、サブリナの心の変化を悟ったデイヴィッドは、ライナスにサブリナと一緒に船に乗ってパリに向かうよう説得。ライナスはデイヴィッドによって用意されたタグボートに乗り船に向かい、一緒にパリに向かったのだった。。。

 この映画の最大の魅力はヘップバーンの魅力です。そして、ロマンチックな音楽もヘップバーンの華やかさに花を添えています。パリに行く前と行った後のヘップバーンの変貌ぶりには思わずため息が出てしまいます。他方、ストーリー的にはいまいちな感が否めませんが、それを補って余りあるほどヘップバーンが魅力的過ぎます。

 デイヴィッドに思いを寄せていたサブリナは、最初は、月に手を伸ばすようなものだと揶揄されていたのが、パリから帰ってくると、サブリナは余裕綽々に次のように言い返します。

「違うわ 月が私に手を伸ばしているのよ」

この台詞は大変痛快です。

 パリで料理を学びながら心ここにあらずといったサブリナに対して、老男爵がかけた言葉も印象的です。

「恋する女性はスフレを焦がす。悲恋の場合はオーブンをつけ忘れる。」

 いずれにせよ、見ているだけで夢うつつで幸せな気持ちになれる作品です。