コットン・クラブでサイラス・チェスナットのライブを鑑賞してきました。
サイラス・チェスナットは、その独特の風貌やオーラなどから、かねてより何となく気になっていたピアニストです。
大きな体で渾身の力を込めて叩くピアノ演奏の迫力は大したものでした。これほど力強く、かつ、スピード感のある演奏はめったに見られるものではありません。特に1曲目の♪O Sole Mioのアレンジと演奏は絶品で、しっかりとスイングした演奏に仕上がっていました。
バラードの曲かと思ったら急にテンポが速くなり、またもとのバラード調に戻る、といった変化の激しい曲の演奏もあり、聴衆の感性が翻弄される感じです。作曲家としてもなかなかの能力を持ったミュージシャンという印象を受けました。
ピアノトリオの良さをいかんなく発揮した良質のステージで、メロディー・ラインもしっかり重視した演奏は大変聴きやすかったです。
ジャズというのはこうでなくちゃと改めて痛感したステージでした。