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[ジャズ」小曽根真@Body&Soul

 昨夜は小曽根真さんのライブを鑑賞してきました。小曽根さんのライブを見るのは、昨年3月にブルーノートのノー・ネーム・ホースイズ以来です。

 今回はBody&Soul35周年記念ということで、小曽根さんが3日間にわたってライブを行うという企画です。世界の小曽根さんがこういう小さなライブハウスでライブを行うということはおそらくあまりないでしょうから、極めて貴重な機会です。

 私が足を運んだのは最終日の3日目で、小曽根真(pf) 井上陽介(b) 大坂昌彦(ds)のトリオ編成です。当然のことながらBody&Soulは超満員です。小曽根さん作曲の曲を中心に、ライブは進んでいきます。小曽根さんの巧妙なMCが大変効果的で、会場を盛り上げます。

 小曽根さんの演奏を聴いていると、この方は本当にピアノを隅から隅まで知り尽くした方なんだなと感じます。他のメンバーとしっかりと呼吸を合わせながら、楽しげに完璧な演奏を聴かせてくれます。世界で積み重ねられてきた経験がいかんなく発揮されたステージでした。特にアンコールの最後の「ホーム」という曲は、小曽根さんのピアノのすばらしさを堪能できました。

 どんなに大物になっても、こういうこじんまりとしたライブ空間の良さを忘れないところが、ジャズの素晴らしいところです。小曽根さんは本当に楽しそうに演奏されており、観客の度重なるアンコールにも嬉しそうにこたえて演奏してくれました。

 そして、Body&Soulのオーナーであるママさんからもスピーチがあったのですが、小曽根さんがいかに素晴らしい人間性を持ち合わせたミュージシャンであるかを強調されていました。確かに、ノー・ネーム・ホースイズを見れば分かるように、とにかく仲間思いの人柄が伝わってきます。自分の成功だけでなく、ジャズ界全体を盛り上げていこうという気概を感じます。

 こういうミュージシャンは本当に日本の宝だと思います。今後の更なる活躍が楽しみです。

 大満足の一夜でした。