フェデリコ・フェリーニ監督の1976年の作品です。18世紀の色男カサノバを描いた作品ですが、フェリーニ監督らしい突飛さが溢れる作品です。
カサノバは冒頭からフランス大使の情婦に誘われ、大使が覗き見している前で、華麗な性技を披露する。その後、宗教裁判で有罪とされて牢獄へ遅れれるが、脱獄してパリに逃れる。
その後、宿で出会った最高の女を手に入れるがすぐに逃げられ、ローマでは御者と性力競争をして勝ち、巨大な女と出会ったり、母親と再会したり。
晩年は図書館の司書として働くが、性に対する貪欲さは健在で、ラストは美しい人形の女性と踊り続ける。。。
Il Casanova di Federico Fellini (1976) Trailer ...
とにかく支離滅裂な展開で、カサノバがいろいろな女性と性交を繰り返す場面が続く作品です。
これがフェリーニ・ワールドだと言ってしまえばそれまでですが、正直、私は付いて行けませんでした。
ただ、当時の貴族たちの退廃ぶりを表現したシーンは、仰々しいほどに華麗に再現されたセットが用いられていて、映像的には素晴らしい作品でした。
ちなみに、カサノバというのは実在に人物なんですね。回顧録も書いていて、日本語訳でもいろいろ出ているようです。