- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: DVD
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富豪の娘トレイシー(キャサリーン・ヘップバーン)は、同じく上流階級の前夫のデクスター(ケーリー・グラント)と離婚した後、下流階級のキットリッジと結婚することになった。そんなとき、前夫デクスターは、トレイシーの兄の友人として、記者のコナー(ジェームズ・スチュワート)とその恋人インブリーと共に、トレイシーの結婚式の様子を取材することになった。デクスターはトレイシーの再婚を妨害しようとたくらんでいたのだった。もちろんトレイシーは当初そんな取材を認めるつもりもなかったが、彼らがトレイシーの父親の不倫の記事の掲載をちらつかせたため、やむなく結婚式への参加を認めることになった。
そこからがハチャメチャな展開となり、結婚式の前の晩のパーティーで泥酔したトレイシーは、朝方コナーに抱きかかえられご機嫌でいちゃつきながら戻ってくる。そこに居合わせたデクスターとキッドリッジは唖然とする。結局、トレイシーとキッドリッジは土壇場で結婚しないこととなったが、式の方は既に準備が整えられ、入場の演奏が始まっていた。
そこでコナーがトレイシーに求婚するが、トレイシーはこれを拒否。結局、デクスターが急遽トレイシーと再婚することが決まり、2人は式に臨んだのだった・・・。
途中何となくだらける時間帯もあるものの、最後の二転三転する急展開の場面で、映画は俄然面白さを増してきます。
何と言ってもこの映画を引き立てているのは、キャサリーン・ヘップバーンの演技でしょう。『旅情』などとはまた違ったコミカルな演技はこれまた秀逸で、結婚式の当日の朝、二日酔いで太陽の光を見たときの「まぶしいっ!!」といった感じの表情には思わず吹き出してしまいました。
キャサリーン・ヘップバーンは、共演者の演技を引き立てる女優として有名で、共演者がアカデミー賞を受賞することがこれまで数多くあったということですが、この映画でもコナー役を演じたジェームズ・スチュワートがアカデミー賞の主演男優賞を受賞しています。決して美人ではありませんが、底知れぬ魅力を持つ女優です。
ちなみにこの作品は後に『上流階級』というタイトルでリメイクされているそうです(こちらはまだ観ていませんが)。