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映画、書評、ジャズなど

天野昇子@Body&Soul

ジャズ

 週末はBody&Soulでジャズ鑑賞です。今回は天野昇子(vo) 山本剛(pf) 鈴木良雄(b) 村上寛(ds)というメンバーです。天野昇子さんはニューヨークを拠点として活動されている方とのことです。

 ジョビンの「How insensitive」「イパネマの娘」、ルグランの「You Must Believe In Spring」、「You'd be so nice to come home to」等々のスタンダード・ナンバーを中心としたセンスの良い選曲で、大変素敵なライブでした。

 天野さんの声は低音の伸びが安定しており、歌の後半にかけてグッと本領が発揮されていくタイプの歌手です。ニューヨークで鍛えられているだけあって、落ち着いた安定感があります。

 それにしても、ピアノの山本剛さんのセンス溢れた演奏は大変素晴らしいものでした。かつて一度だけライブで聴いたときも感銘を受けたのですが、今回も素晴らしいソロを随所で聴かせてくれました。日本では貴重な逸材のピアニストの1人で、彼が出演しているライブであればほぼ間違いないと思えるくらいに安定した演奏です。

 個人的な意見ですが、スタンダード・ナンバーがなければジャズ・ライブじゃないと思うわけです。私がジャズ・ライブを鑑賞していて一番爽快感を覚えるのは、自分の好きな曲が来て「来たっ!」と思って、さらにその曲がアッと言わされる素晴らしいアレンジで演奏されときです。そんな曲が1曲でもあれば、ライブからの帰途はうきうきした気持ちになってしまうのです。だから、スタンダード・ナンバーがないライブというのは、正直私はまず足を運びません。もちろん、いくつかはオリジナル・ナンバーがあってもかまいません。でも、全部がオリジナル・ナンバーというのであれば、そういうミュージシャンはジャズを標榜しないでくださいと言いたくなってしまうのです。

 というわけなので、今回のステージのように、スタンダード・ナンバー中心でかつセンスの良い選曲であれば、終始ご機嫌ということになるのです。