BLUE NOTE TOKYOでイリアーヌ・イリアスのライブを聴いてきました。最近、ビル・エバンスへのトリビュート・アルバム『サムシング・フォー・ビル・エヴァンス』が大きな評判となっているピアニスト&ヴォーカリストです。
- アーティスト: Eliane Elias
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: CD
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ライブでは、やはり『サムシング・フォー・ビル・エヴァンス』からの選曲が多く演奏されていましたが、個人的には、イリアーヌは、ヴォーカル付きの曲の方が輝いていたように思います。ヴォーカルがない曲では、イリアーヌのピアノ演奏がどうしても力んでしまっているのに対して、ヴォーカル曲のピアノ演奏では、ピアノのタッチがソフトで、深みのあるものになっていたように感じました。
かつてビル・エバンスが演奏した数々の名曲やボサノバの曲など、素晴らしい演奏が数多くありましたが、特に素晴らしかったのは、やはりビル・エバンスの名曲「Waltz For Debby」でした。イリアーヌの優しいヴォーカルとピアノがもっともフィットする曲で、大変冴えた演奏となっていました。
さて、今回のバンドのメンバーで注目されるのは、何と言ってもベースのマーク・ジョンソンです。マーク・ジョンソンは、ビル・エバンスと組んだ4番目のレギュラー・ベーシストです。ベースのソロは圧巻で、ずば抜けた安定感がありました。ステージ上での存在感も圧倒的で、今回来日したトリオの実質的なリーダーだったのではないかと見受けられました。
それにしても、BLUE NOTE TOKYOの漂わす高級感溢れる雰囲気は、感服させられます。こういう一級の場所でジャズ・ライブが堪能できることは、大変有り難いことです。
日常生活では味わえないゴージャスな雰囲気を堪能した夜でした。