読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
映画、書評、ジャズなど

「噂の二人」★★★★

 

 オードリー・ヘップバーン主演のウィリアム・ワイラー監督の作品です。子供の嘘が大人たちを巻き込んで、その人生を狂わせていくという大変シリアスな内容です。

 

カレン(オードリー・ヘップバーン)とマーサ(シャーリー・マクレーン)は学生時代からの親友で、卒業後に共同で寄宿舎を経営していた。2人の頑張りでようやく経営が軌道に乗ってきたとき、一人の子供の狂言で2人に対する親たちからの信頼は大きく揺らぐことに。その子供は、カレンとマーサが同性愛であるとの嘘を自分の祖母に話し、それが親たちにあっという間に広まってしまったのだった。その結果、寄宿舎の子供たちは次々と退所することになる。

 

2人は名誉回復を図ろうとするが、裁判でも敗れる。やがて、子供がうそをついていたことを知ったその子の祖母が2人に謝罪に訪れるが、しかし時はすでに遅し。マーサは苦悩のあまり、自殺してしまう。

 

マーサの葬儀を終えたカレンは、毅然と前のみを見て進んでいくのだった。。。


The Children's Hour (1961) Trailer

 

最後まで2人は救われることがなく、浮かばれないまま映画は終わってしまうのが、やや残念なのですが、ちょっとした子供の嘘が2人の人生を大きく狂わせてしまう展開は極めてリアリティにあふれており、同様のことが誰にでも起こりうるということを想起すれば、背筋が凍る思いがします。

 

ウィリアム・ワイラーオードリー・ヘップバーンのコンビ作品といえば、『ローマの休日』や『おしゃれ泥棒』が知られていますが、それらと雰囲気があまりにも違うことに衝撃ですが、これはこれでよくできた作品だと思います。