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映画、書評、ジャズなど

「ゴッドファーザー」★★★★★

映画

ゴッドファーザー [DVD]

ゴッドファーザー [DVD]

 何度見ても新鮮な発見がある映画こそが最高の映画作品だと思っているのですが、この作品は正にそんな作品の一つです。作品全体を覆う重厚感、長編ながら最後まで飽きさせない巧みなストーリー構成、どれを取っても秀逸な作品です。

 映画はドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)が知人からの相談を受ける重々しいシーンから始まる。庭では娘の結婚式が華やかに繰り広げられている中、屋敷の中では殺人の相談が厳かに進められている。ドンが名付け親の歌手からは、自分を主役で使うようにハリウッドのプロデューサーに圧力をかけてほしいとの相談が持ちかけられ、それを実現してしまう。

 あるとき、ドンの下に麻薬を扱っているソロッツォから、ドンの人脈に期待して、一緒に取引をする話が持ち込まれたが、ドンはこの話を断った。これが新たな血で血を塗る抗争の始まりだった。ドンは買いものをしている最中に銃撃され、一命は取り留めたものの重傷を負う。

 ドンの末息子で堅気な生活を送っていたマイケル(アル・パチーノ)は、恋人のケイとのデート中に父親が銃撃されたニュースに接すると、直ちにファミリーの下に駆けつける。長男のソニーは敵の罠にはまり、妹を殴った夫に激昂して車で向かう最中に敵に待ち伏せされて命を落とした。その後を仕切るマイケルは、ソロッツォ殺しという大役を引き受け、打ち合わせの場でそれを実行し、その後、シシリー島で身を隠す生活を送る。そこでは地元の娘と結婚するが、やがて命を狙われ、そのとばっちりで妻が殺されてしまう。

 ドンはやがて体調が回復し、マフィアのボスたちを集めた会議を開き、和解が成立する。ドンはマイケルにファミリーのボスの地位を禅譲する。ドンは庭で孫と遊んでいる最中に発作で命を落とす。マイケルはようやくボスの地位を確立したのだった。。。

 ここで作品は終わります。そして、マイケルの活躍を描く第2作目に続いていくわけです。

 この作品はとにかく人間味に溢れていると言えるでしょう。ゴッドファーザーの地味だけど人望厚く重みのある存在感、ファミリーを背負ってからのマイケルの変貌ぶり、この2人の人物像とそれを演じる役者のはまり具合が抜群です。単なる犯罪集団としてのマフィアというだけではなく、どこか一筋通ったところを持ち合わせている人物像に魅力があります。

 そして、作品の雰囲気を決定づける素晴らしい音楽。 これぞ「ザ・映画」といわんばかりの存在感を放つ映画です。