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映画、書評、ジャズなど

「インセプション」★★★

映画

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD15929/index.html
 「インセプション」とは、夢の中で相手にアイデアを植え付けることで、現実の相手を操作しようという試み。

 コブ(レオナルド・デカプリオ)は、ライバル企業の抹殺を企てるサイトー(渡辺謙)から、夢の中でライバル企業の後継者ロバートにアイデアを“インセプション”する代わりに、コブが我が子に会えるようコブの犯罪歴を消すという約束を結んだ。

 コブは、元妻との間で夢の世界を満喫していたが、あまりに長時間夢の中で過ごしていたため、元妻は現実と夢の区別がつかなくなってしまい、その結果、ホテルから身を投じてしまった。以来、コブは元妻を殺害した容疑をかけられていたため、我が子に会うために祖国に入国することができなかったのだった。

 夢の世界では現実よりも長い時間を過ごすことができる。しかも、夢を何層にわたって作りあげることができ、下の階層の夢になるほど、時間が進むのが遅くなる。コブは夢の階層構造を利用しながら、サイトーのライバル企業の後継者ロバートにアイデアを植え付けようと試みる。ところが、そのライバル企業の後継者も、事前に夢の世界での防御体制を整えていたのだった。

 コブの試みは難航を極めるが、ロバートは夢の中で先代の社長から遺言を受け取り、我が道を行くことを決意した。

 コブはサイトーによって犯罪歴を抹消され、無事祖国に入国して我が子に会うできた。。。


 現実と夢の世界が同時並行的に進んでいくというアイデアはなかなか興味深く、『マトリックス』を彷彿とさせる世界観を期待させるわけですが、その夢が幾重にも階層化すると、映画としてはややごちゃごちゃになってしまう嫌いがあります。

 この作品では3階層の夢を設定したため、場面が各階層にめまぐるしくシフトするため、どうも落ち着いて鑑賞しづらくなった印象を受けました。

 夢の世界を誰が構築するのか?どういう場合に虚無に陥ってしまうのか?など基本的なルール設定もあまりはっきりせず、もやもや感が最後まで残る作品となった感は否めません。

 ただ、夢の世界というだけあって、現実離れした迫力あるシーンが堪能できることは間違いありません。