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劉慈欣「三体」

最近文庫化やドラマ化で話題の中国の作家による長編SFです。古典力学における三体問題をモチーフにした作品です。

物語は中国の文化大革命に始まります。父親が紅衛兵に殺害された葉文潔は山奥の基地で働いている際、異星人の三体星人と交信する。三体星人の惑星は、三つの恒星により軌道が変わり、やがて滅びる運命にある。文潔が三体星人に送ったメッセージにより、地球の存在を知り、地球に大艦隊を派遣する。

一方、基地内では、三体星人の受け入れを巡り見解の対立があった。文潔は三体文明の取り込みを図り、ETOという組織を作り、同士を募るためのオンラインゲームを開発。

三体星人は地球に智子(ソフォン)プロジェクトを開始し、科学者たちを自殺に追い込む。危機感を抱いた各国は、ETOを壊滅させるため、ナノテクノロジーのワイヤーを使って船を切断した。。。

 

とにかく物理学の難解なワードが飛び交い、背景を理解するのが困難な物語で、スラスラと心地よく読み進められる感じではありませんが、ある程度ストーリーを捕まれば、続きが気になるくらいにのめり込みます。

中国の作品であるにもかかわらず、文化大革命が赤裸々に描かれているのは意外だと思ったら、やはり中国版ではこの部分は省かれているようです。

続きを読もうかどうか、、、かなり迷っています。。。