その男は、レコードを演奏する。映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩（Ballad）』予告編
ジャズファンなら知らない人はいないジャズ喫茶「ベイシー」のドキュメンタリー映画です。
ベイシーは岩手県一関市にあるジャズ喫茶です。地方都市にありながら、これまで数々の著名なミュージシャンが訪れるなど、あまりに有名なジャズ喫茶です。マスターの菅原正二氏は、早稲田のハイソサエティー・オーケストラの出身で、タモリ氏との親交などで有名です。
この作品では、ベイシーに馴染みのある数々の有名人が登場します。伝説的ドラマーのエルビン・ジョーンズ、渡辺貞夫さん、小澤征爾さんなど、数々の音楽家はさることながら、この店を舞台にした映画に出演された鈴木京香さん、建築家の安藤忠雄さんなど、ベイシーがいかに多くの文化人に愛された店であるかが分かります。
実際にカウント・ベイシーもこの店が開業した後に訪れており、そこで初めてベイシーから店の名称を認めてもらったというのも興味深いエピソードです。
この作品は、元フジテレビ社長の亀山千広氏がエグゼクティブ・プロデューサーをされておられます。初日舞台あいさつの映像を見ると、亀山氏のジャズに対する愛着も窺い知れます。亀山氏は、こういうプロデューサーとしてはぴか一ですね。
ジャズファンとして、とても至福の時間を過ごすことができました。
