映画、書評、ジャズなど

「真夏の夜のジャズ」★★★★☆


映画『真夏の夜のジャズ 4K』予告

伝説のジャズフェスを映画化した作品です。長らく観たいと思ってきましたが、なかなか観る機会がなく、やっと4K版として劇場公開されましたので観てきました。

場所は1958年の米国の避暑地ニューポート。ヨットレースに合わせてジャズフェスが開催されます。そこには、大勢の伝説的なジャズ・ミュージシャンたちと観衆が集っています。

とにかく、ミュージシャンの顔ぶれがすごい。セロニアス・モンクによる♪Blue Monk、アニタ・オデイによる♪Sweet Georgia Brownと♪Tea for Two、ダイナ・ワシントンによる♪All of Meなどなど。その他、ルイ・アームストロング、チコ・ハミルトン、ジェリー・マリガンなどなど、ジャズファンにはたまらない顔ぶれが生き生きと演奏しています。

観衆も、人それぞれの聞き方でジャズを楽しんでいます。ある人は真剣な表情で、また別の人はポカーンとした顔でジャズに耳を傾けています。そんな観衆の自由さもこの作品の魅力といえるでしょう。

この演奏を同時代的に聞きたかったなぁ、という思いにかられます。

 

この作品の中で一番好きなのは、アニタ・オデイの演奏です。


Anita O'day - Tea for Two / jazz on a summer's day newport festival 1958 (HD)

♪Tea for Twoのアップテンポなヴォーカルは何とも心地よく、そのハスキーな声に魂を揺さぶられるようです。


Blue Sands

チコ・ハミルトンの♪Blue Sandsの演奏も熱気があって素晴らしいです。

 

夏の夜の夢のような音楽でした。