1984年の米国の作品です。今観ると、あまりの甘い雰囲気に引いてしまいますが、当時の空気感はこんな感じだったように思います。
建築技師のフランク(ロバート・デ・ニーロ)とモリー(メリル・ストリープ)は、本屋でクリスマスのプレゼントを買う際、ぶつかってしまい、買った本が入れ替わってしまう。その後、2人は同じ列車に乗り合わせて再会。その後、次第に恋が芽生えていく。しかし、2人は既婚者であった。
モリーは父親の看病で病院に通っており、フランクは病室に電話して、デートの約束を取り付けていた。やがて、モリーの父親は亡くなる。
フランクは会社から転勤の打診をされたが、モリーとの関係もあり、当初は断る。
2人は激しく恋に落ちたものの、あくまでプラトニックな関係のままであった。しかし、やがて互いの配偶者に気付かれ始める。
フランクは転勤を受け入れることを決める。引っ越し前に最後にモリーに会いたいと電話する。モリーは夫の制止を振り切り車を走らせるが、途中で車が故障して、結局会えないまま、フランクは引っ越してしまう。
その後、フランクはクリスマスの休暇でNYに戻り、2人が出会った本屋に立ち寄ったところ、モリーと再会する。2人は簡単に言葉を交わして、そのまま別れたが、再び同じ列車に乗り込み、愛を確かめ合ったのだった。。。
テーマが不倫であり、しかも甘いメロドラマであり、今ではとても受け入れられそうにない作品ではあります。
ただ、2人が恋に落ちていく過程はそれなりに説得力があり、愛が深まるにつれて家族関係がぎくしゃくしていく過程も、それなりに説得的に描かれています。
この作品では、メリル・ストリープの魅力が光っています。30代半ばですが、熟女の魅力が全開で、改めて素晴らしい女優さんであることを認識しました。
そして、デイヴ・グルーシンの♪Mountain Danceも作品の雰囲気を形作っています。
決して深みを感じる作品ではありませんが、まぁ純粋に楽しめる恋愛映画という感じでした。