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「ドライビング Miss デイジー」★★★★☆

 

ドライビング Miss デイジー [DVD]

ドライビング Miss デイジー [DVD]

 

 20年以上ぶりに観返しましたが、いつ観てもほのぼのした気持ちにさせてくれる大好きな作品です。

 

元教師の未亡人デイジーは、何でも自分でテキパキと決めて裕福な生活していたが、高齢を心配した息子のブーリーは、黒人運転手のホークを勝手に雇ってしまう。デイジーは当初、ホークに対して冷たく当たっていたが、やがてホークの献身的な態度に好意を寄せるようになる。

 

ホークの幼少期の経験談から、黒人の運動にもシンパシーを寄せるようになり、ブーリーを困惑させることも。

 

しかし、ある日突然、デイジーは痴呆症になってしまい、施設で過ごすようになる。ホークはしばらくデイジーと会うことはなかったが、久しぶりに、ブーリーと一緒に施設を訪れた。衰えた様子のデイジーだったが、ブーリーに席を外させ、ホークと2人きりで話をするのだった。。。

 

 

デイジーの頑固さが決して嫌味ではなく、ホークのことを次第に受け入れていく過程が、とても説得的に描かれています。

まだ根強い人種差別が残っていた時代が背景となっているので、その辺の違和感が全くなくはないのですが、それを超越する温かさを感じる作品です。