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「ボヘミアン・ラプソディ」★★★☆


今話題の作品をようやく観てきました。

幼少期をインドで過ごし、ロンドンに渡って来て、Queenのヴォーカリストとして大成功を収めたフレディ・マーキュリーの生涯を描いたものです。Queenの楽曲がふんだんに使われており、特に最後のライブ・エイドの場面で盛り上がりは最高潮に達します。

 

この作品は、フレディがロンドンでQueenのメンバーと出会う場面から始まります。ヴォーカリストとしてあっという間に頭角を現し、メジャーデビューを果たします。恋人もできるのですが、自らがバイセクシャルであることに気づき始め、フレディの悩みは深まっていきます。

また、大手レコード会社からソロとしての契約のオファーが舞い込み、メンバーとの関係もぎくしゃくします。結局、フレディはQueenのメンバーが必要であることを改めて認識し、ラストのクライマックスのライブ・エイドで見事なステージを披露します。

 


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全体を通して、フレディのバイセクシャル性にかなり焦点を当てた作品のように感じました。それはもちろん、フレディという人間を形成するに当たって、大きな比重を占めたことはその通りだと思います。

欲を言えば、フレディがブライアン・メイらのバンドに合流する前の苦労の時代についても描いてほしかったし、フレディの音楽性の部分についても、もっと深堀してほしかったという気もしないではありません。

 

ただ、そんな不満も、ラストのライブ・エイドの場面で吹っ飛びます。♪Bohemian Rhapsody、♪RADIO GA GA、♪Hammer To Fall、♪伝説のチャンピオン、の流れは絶妙で、思わず涙がこぼれます。

 

この作品の大成功は、やはりQueenの素晴らしい楽曲をふんだんに使ったことにあるような気がします。