妙齢の婦人役をイングリッド・バーグマンが演じている1961年の作品です。
インテリアを手掛けるポーラ(イングリッド・バーグマン)は、トラック販売を手掛けているロジェ(イヴ・モンタン)と長年付き合っていたが、ロジェはポーラとの会食の約束を平気ですっぽかす。
そんなロジェの紹介で、ポーラはある富豪婦人の家の装飾を手掛ける仕事を得る。その婦人の息子フィリップは、ポーラよりはるかに年下だったが、ポーラに惚れ込んでしまう。
ロジェが他の女と泊りがけででかけたのを知り、ポーラはついにフィリップと同居するようになる。しかし、フィリップは、益々ぐうたらな生活を送るようになる。
しかし、ロジェとポーラは再び関係を取り戻すようになり、ポーラはフィリップとの同居を解消する。
ロジェとポーラは同居を始めるのだが、ロジェは相変わらずポーラとの約束をすっぽかすのだった。。。
この作品の原作は、フランソワーズ・サガンの『ブラームスはお好き』ですが、作品中では、ブラームスの音楽が効果的に使われています。
さよならをもう一度(GOODBYE AGAIN)~マーティ・ゴールド・オーケストラ
この作品が公開された当時、イングリッド・バーグマンは40代半ばということになりますが、『別離』や『カサブランカ』などとはまた一味違う、益々洗練された美しさを醸し出しています。
ラストの何とも言えない虚無感が印象に残る作品です。