映画、書評、ジャズなど

「さよならをもう一度」★★★★

 

さよならをもう一度 [DVD]

さよならをもう一度 [DVD]

 

妙齢の婦人役をイングリッド・バーグマンが演じている1961年の作品です。

 

インテリアを手掛けるポーラ(イングリッド・バーグマン)は、トラック販売を手掛けているロジェ(イヴ・モンタン)と長年付き合っていたが、ロジェはポーラとの会食の約束を平気ですっぽかす。

そんなロジェの紹介で、ポーラはある富豪婦人の家の装飾を手掛ける仕事を得る。その婦人の息子フィリップは、ポーラよりはるかに年下だったが、ポーラに惚れ込んでしまう。

ロジェが他の女と泊りがけででかけたのを知り、ポーラはついにフィリップと同居するようになる。しかし、フィリップは、益々ぐうたらな生活を送るようになる。

しかし、ロジェとポーラは再び関係を取り戻すようになり、ポーラはフィリップとの同居を解消する。

ロジェとポーラは同居を始めるのだが、ロジェは相変わらずポーラとの約束をすっぽかすのだった。。。

 

 

この作品の原作は、フランソワーズ・サガンの『ブラームスはお好き』ですが、作品中では、ブラームスの音楽が効果的に使われています。


さよならをもう一度(GOODBYE AGAIN)~マーティ・ゴールド・オーケストラ

 

この作品が公開された当時、イングリッド・バーグマンは40代半ばということになりますが、『別離』や『カサブランカ』などとはまた一味違う、益々洗練された美しさを醸し出しています。

 

ラストの何とも言えない虚無感が印象に残る作品です。