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「エビータ」@シアターオーブ


【動画】ミュージカル『エビータ』メディアコール 2018.7.4@東急シアターオーブ

渋谷のヒカリエにあるシアターオーブで『エビータ』を鑑賞してきました。

ミュージカル『エビータ』は、アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞で、かつてはマドンナが映画で主演を演じた作品です。このコンビは何と言っても『ジーザス・クライスト・スーパースター』が有名ですね。

  


主演に抜擢されたエマ・キングストンの透き通るような美声ももちろん大変素晴らしかったですが、目玉のキャストは、チェ役を演じたラミン・カリムルーでしょう。イラン出身のカナダ人で、これまでも『オペラ座の怪人』などで主役を務めてきたミュージカル界のスターです。この作品でチェ役は狂言回し役で、民衆の圧倒的な人気を得るエビータの欺瞞をささやく大事な役どころです。その存在感はさすがでした。

 

エビータことエヴァ・ペロンは、1940年代にアルゼンチンの大統領ペロンと結婚した女優です。大統領夫人という立場で政治も介入し、1946年にはペロン大統領と共に「レインボー・ツアー」と呼ばれるヨーロッパ外遊を行い、エビータは各国で歓迎されたようです(これはミュージカルのシーンでも取り上げられています。)。

私生児として貧しい家庭で育ったにもかかわらず大統領夫人という立場を手にしたエビータは人気が高かったようですが(今でも人気が高いようです)、残念ながら若くして子宮頸がんに侵され、33歳で亡くなります。

その後、ペロン大統領も、その後クーデタでスペインに亡命することになります。しかし、その後再び母国に戻って大統領となりますが、間もなく心臓発作で死亡します。

 

それにしても、エビータのようなキャラクターが今でも人気があるというのは、アルゼンチンの国民性を表しているような気がします。

 

このミュージカルの目玉はやはり楽曲でしょう。これはマドンナ版の♪Don't cry for me Argentinaです。


Don't Cry For Me Argentina - Madonna

 

このほかにも、多くの有名歌手が美声で歌っています。


Karen Carpenter-Don't Cry For Me Argentina


Sinead O'Connor Don't cry for me argentina.flv

 

また、♪Buenos Airesもアップテンポのいい曲です。


Evita Soundtrack - 05. Buenos Aires

 

舞台からだいぶ遠い席だったのは若干残念でしたが、それにしても生の演劇は素晴らしいですね。