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映画、書評、ジャズなど

「ショック集団」★★★★

 

<エンタメ・プライス>  ショック集団 [DVD]

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これまたサミュエル・フラー監督による作品です。

記者のジョニーは、精神疾患を装って精神病院に潜入し、その病院で過去に起こった殺人事件の犯人を突き止めようと試みる。ジョニーは、それによってピューリッツァー賞の受賞を狙っていたのだ。

ジョニーは、ダンサーの恋人キャシーがいたが、キャシーがジョニーの妹のふりをして、ジョニーはキャシーに歪んだ思いを寄せているというシナリオだった。

病院には様々な患者がいた。オペラを歌いだす大男、南北戦争で活躍した軍人だと思いこんでいる男、白人至上主義を声高らかに訴える黒人の男などなど。

ジョニーは患者たちからの聞き込みを続けるうちに、殺した人物の特定に至る。

しかし、ジョニー自身の精神バランスを崩し始める。電気ショックを受けたりしているうちに、どこからが演技なのか、境目が分からなくなってくる。

結局、ジョニーは精神病院から出れらなかった。。。

 

 

この作品のシチュエーション設定で思い浮かぶのは、もちろん『カッコーの巣の上で』でしょう。いずれも狂気と正常な精神の境目の曖昧さ、両者が紙一重であることがテーマになっているように思います。哲学者フーコーの『狂気の歴史』を彷彿とさせます。 

 

ただ、作品としては、『カッコーの巣の上で』の方がよくできているように思います。

 

それにしても、最近、サミュエル・フラー監督の作品にややはまっています。もっと評価されてしかるべき映画監督のように思います。