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映画、書評、ジャズなど

「裸のキッス」★★★★

 

裸のキッス [DVD]

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「チャイナ・ゲイト」に続き、サミュエル・フラー監督の作品です。最近、イマジカで放映されているのを、録画して観ました。とにかく、娼婦が男を滅多打ちにした後、かつらが外れて坊主頭になる冒頭のバイオレンスなシーンがあまりに印象的です。

 

娼婦のケリーが、田舎町を訪れる。そこに警察官のグリフが声をかけ、早速一夜を共にする。ケリーは娼婦から足を洗うことを決意し、障害者施設の看護師として勤務する。ケリーは天職を得たかのように、生き生きと働く。

やがて、ケリーは、富豪のブラントと恋をし、プロポーズを受ける。ケリーは、ブラントに過去を告白したが、ブラントはそれも受け入れたうえで婚約する。幸せ絶頂と思われたが、グラントが小児性愛者と知ったケリーは、ブラントを殴り殺す。

ケリーは拘束されるが、グラントに猥褻な行為をされた少女が判明し、ケリーは晴れて釈放された。。。

 

この作品は、とにかく冒頭のシーンがあまりに印象的です。ケリーが恐ろしい顔をして元締めの男を殴り倒して、金をふんだくるシーンは、あらゆる映画作品の中でもっともインパクトのある冒頭のシーンの一つでした。

そんなケリーが、娼婦の身から足を洗うのですが、冒頭のシーンが脳裏にこびりついた観衆は、常に冒頭のシーンがフラッシュバックされ、ケリーのひた隠された本性が見え隠れしてしまう効果を持ち続けます。

 

この作品では、音楽が効果的に使われています。冒頭の暴力シーンのバックで奏でられる激しいジャズ音楽。そして、婚約者との甘い時間のバックで流れるベートーベンの♪月光ソナタなどなど。

 

この監督は実に映画づくりの巧みさが際立っていると思います。