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「東京キッド」★★★

 

東京キッド [DVD]

東京キッド [DVD]

 

 斎藤寅次郎監督の1950年の作品です。若き日の美空ひばりの演技と歌声が印象的な作品です。

 

マリ子(美空ひばり)は、父親が長らく行方不明で、母親に育てられていたが、母親が病死する間際になって、父親が現れる。その父親は家族を置いて渡米し、仕事が軌道に乗ったため、一時帰国していた。

父親は、マリ子を連れて米国に帰ろうとしていたが、マリ子は富子という女のもとに身を寄せる。しかし、富子が事故死すると、富子を狙っていた流しのギタリストの三平と共に暮らすようになる。

やがて、マリ子は父親に見つかってしまう。マリ子は父親とともに渡米する道を選んだのだった。。。

 


東京キッド/ 美空ひばり・川田晴久

 

少女の時代の美空ひばりが大人びた歌声を披露しているところが唯一の売りで、ストーリーは正直あまり面白くはありません。

ただ、戦後の混乱の中でこうした作品を見れば、全然違う印象を抱いたでしょう。力強く生き、堂々とした歌声を披露し、最後にはアメリカに旅立っていく、そんな美空ひばりを見て、多くの観衆が勇気づけられたに違いありません。