サム・ペキンパー監督、スティーヴ・マックィーン主演の1972年制作の作品です。
ドク・マッコイ(スティーヴ・マックィーン)は刑務所から出所したが、その際に出所の根回しをした政界のボスのベニヨンから、新たな銀行強盗をするよう要求される。ドクとその妻キャロル(アリ・マックグロー)は、ルディとジャクソンとともに銀行強盗を実行する。うまく現金の強奪に成功したものの、ジャクソンは警備員を射殺してしまう。また、ルディはジャクソンを逃走中に射殺。ドクはルディの裏切りを悟り、ルディを拳銃で撃つ。
その後、ドクはベニヨンに会いに行く。ベニヨンがキャロルとの関係をほのめかしたとき、キャロルはベニヨンを射殺する。
2人は車で逃走を開始。射殺したと思っていたルディも実は死んでおらず、獣医とその妻を人質にしながら、ドクとキャロルを追う。ベニヨンの弟らも2人を追う。
ようやくたどり着いたエル・パソのホテルには、すでにルディが潜んでいた。そこにベニヨンの弟らも駆けつけ、壮絶な撃ち合いになるが、2人生き延びる。
2人は通りがかりのトラックを買い取り、そのまま逃亡生活を続けるのだった。。。
ペキンパー監督といえば、『ガルシアの首』が大変印象的でしたが、雰囲気は似ています。
冒頭の刑務所内のシーンで、現実とドクの妄想が交錯しながら進んでいくシーンは大変効果的な演出です。
主演のスティーヴ・マックィーンのクールな演技が大変光っており、撃ちあいのシーンは迫力がありますが、ストーリー的にはやや単調で、ひねりがないという面もあることは否めません。
ただ、最初から最後まで観る者を惹きつける力はさすがペキンパー監督です。