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映画、書評、ジャズなど

ミュージカル「手紙」


ミュージカル『手紙』 歌おうメリークリスマス

久しぶりにミュージカル作品の鑑賞ということで、新国立劇場の小劇場にて『手紙』を鑑賞してきました。原作は東野圭吾氏の小説で、かつて映画化されています。

 

両親を亡くした兄弟、剛志と直貴。弟の直貴は大学への進学を目指しており、兄の剛志はその資金を作るために、金持ちの一人暮らしの婦人の家に泥棒に入るが、もみ合っているうちに相手を刺殺してしまい、刑務所入り。

この一件を機に、直貴の人生は一遍してしまう。学校をやめ、大学進学も断念して工場でアルバイト生活を送る。しかし、通信教育を経て何とか大学に進学することができた。そこで、友人からバンドに誘われ、ボーカルを務め、メジャーデビュー間近までいくが、そこでも兄のことがネックになって、話は白紙に。直貴のもとからは人々が次々と離れていく。次に就職した会社でも、兄の件がばれてしまい、配転させられる。かつての工場仲間と結婚し、子供も生まれたが、兄の件は尾を引いて、周囲は家族と距離を置くように。直貴も兄との文通を避けるようになる。

そんなとき、直貴の息子が他人からけがを負わされる事件が起こる。加害者の母親は直貴のところに謝罪に訪れ、その後もディズニーランドのチケットを送ってくる。直貴はようやく兄が殺害した相手の息子のもとを訪れる気持ちになった。そして、再び兄のもとに手紙を書いた。

再びバンドに戻った直貴は、刑務所で慰問演奏を行うことに。そこは、兄が収監されているところだった。好きだったジョン・レノンの♪イマジンを歌わんとするところで、物語は終わる。。。

ミュージカル『手紙』OFFICIAL WEB

 

身内の殺人からそれまでの日常が一遍してしまうという事態は誰にでも起こりうることです。日常があっという間に崩れていく恐怖、絶望、諦めといった状況を、ミュージカルという形で見事に表現していたと思います。

 

そして、生演奏の音楽がとても素晴らしく、俳優陣の歌声も迫力があり、やはり生で見るミュージカルは最高に贅沢な芸術です。


ミュージカル『手紙』 歌おうメリークリスマス

 

会場は超満員で、おそらく8割程度が女性だったように思います。俳優陣の息遣いが感じられる臨場感は、テレビや映画と一味も二味も違います。

大変豊かな時間を過ごすことができました。