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映画、書評、ジャズなど

「ペーパー・ムーン」★★★★☆

映画

 

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

 

 全編モノクロですが、1973年の作品です。聖書のセールスによって詐欺を働くモーゼは、亡き知人女性の娘アディを預かることになり、一緒に旅を続けるロード・ムービーです。

 

聖書のセールスマンを語るモーゼは、偶々知人女性の葬儀に立ち寄ったところ、その娘のアディに身寄りがないとのことで、アディを預かることに。モーゼは新聞で死亡広告を見つけては、その未亡人を騙して聖書を売りつけることで生計を立てていた。モーゼは当初、アディが邪魔だったが、アディは特異な商才を持っており、相手を見て聖書の価格を変えるなど、随所でモーゼの商売を手助けし、儲けにつなげていた。お金の管理もアディが行うことに。

モーゼは旅の途中、ダンサーの女と懇意になるが、アディはダンサーの女に別の男と関係を持たせて、巧妙にモーゼと別れさせる。

そして、お酒の密売人を騙して大金を手にするが、その密売人の兄弟が保安官で、2人は保安官に追われることに。モーゼは結局ボコボコに殴られて、金も奪われてしまう。

 

やがて、モーゼはアディを親族の家に送り届ける。モーゼはホッとした反面、どこか寂しい思いがする。助手席には、アディが遊園地で撮った月に座っている写真が置かれてあった。アディもすぐにその家を飛び出し、モーゼの後を追う。そして2人は再び旅を続けるのだった。。。


Paper Moon - Trailer

この作品の魅力は、なんといってもアディ役の子役テイタム・オニールでしょう。機転の働く賢い役柄を巧みに演じています。ふがいないモーゼを子供ながらにしっかりとリードしています。

 

モーゼもアディのことを当初は邪険に扱いつつも、次第に自分の商売に使える子供という認識に変わり、そして更には親近感以上の愛情が湧いてくる、この辺りが大変うまく表現されています。アディはモーゼのことをもしかすると実の父親ではないかと思っております。こうしてできあがった2人の奇妙な絆もこの作品の魅力です。それもそのはず、この2人は実生活では実の親子だから納得です。

 

テイタム・オニールは、この作品でアカデミーの助演女優賞を獲得しています。その後、波乱万丈の人生を送っていますが、こんな純真無垢な時代もあったんですね。

 

ナット・キング・コールで有名な主題歌♪Paper Moonも効果的に使われています。


Nat King Cole - It's Only A Paper Moon

とても楽しめる作品でした。