フレッド・アステアとオードリー・ヘップバーンの豪華共演のミュージカル作品です。
カメラマンのディック(フレッド・アスティア)は、雑誌のファッション・ショーのモデルを探していたところ、本屋の店番をしていたジョー・ストックトン(オードリー・ヘップバーン)をモデルとして見出した。ジョーはパリのフロストルという教授が提唱する共感主義という哲学に傾倒しており、パリに行けることを条件にモデルになる。
ディックとジョーはパリで恋に落ちるが、ジョーはフロストルの講義が聞けるカフェを訪れ、フロストルに益々傾倒し、パリのファッション・ショーにも遅刻する。
ディックは、ジョーがフロストルに傾倒していることが気に食わない。ジョーはディックが主催する自宅のパーティーに参加する。ディックはジョーを説得するが、ジョーは言うことを聴かない。フロストルはジョーと部屋で二人きりになり、ジョーに言い寄る。ジョーはフロストルの下心に初めて気が付く。ディックとジョーは無事結ばれる。。。
ストーリー的にはそれほどよくできているとは思えないのですが、なんといってもオードリー・ヘップバーンの存在感がすごいです。その存在感だけで成立している作品といっても過言ではありません。オードリーが映画女優となるべくして生まれてきたことを改めて感じさせる作品です。これほど存在感のある映画女優が今にも先にもいたでしょうか。
そして、この作品を盛り立てているのが、ガーシュウィンの楽曲です。特に♪S'Wonderfulなどの名曲が目白押しです。
改めてヘップバーンの魅力を実感できた作品でした。