- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: DVD
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ヒトラーの命令でドイツのコルティッツ将軍がパリに派遣される。レジスタンスの体制は必ずしも一枚岩ではなく、蜂起のタイミングを巡って議論が闘わされていた。そんな中、ナチスとレジスタンスの仲介に動いていたのが、スウェーデン領事のノルドリンクだった。
レジスタンスの頼みの連合軍はパリを迂回するという情報がある中、レジスタンスのリーダーのデルマは、連合軍司令部にパリへの進軍を促す使者を送る。
こうして、連合軍はパリへ向かうことになるが、ヒトラーはコルティッツに対し、パリ全土を爆破することを命ずる。コルティッツはパリの主要施設に爆発物を仕掛け、いつでも爆破できるよう準備を整える。しかし、コルティッツはパリを爆破するのではなく、投降する道を選択する。ヒトラーは電話口に“パリは燃えているか”と叫び続けていた。。。 史実に基づいた作品だけあって、緊迫感が伝わってきます。ただ、作品は、緊迫した状況について、過剰な演出ではなく淡々と描いており、それが逆にリアリティを持たせる効果を与えているように思います。
この作品を見ると、いろいろな点に気付かされます。例えば、スウェーデン領事が両者の仲介役を担っていたこと。そして、ナチスがルーブルの所蔵品をドイツに持ち帰ろうとしており、世界的な財産が危機にさらされていたことなど。
ナチスドイツの中も必ずしも一枚岩ではなく、現場はヒトラーの親衛隊の指示に対して必ずしも従順ではなかった様子も、この作品の中で描かれています。
こうして見ると、パリは壊滅的打撃を受ける寸前で難を逃れたのだという事実に改めて感銘を受けます。
当時のパリの様子が手に取るように伝わってくる素晴らしい作品でした。