- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/04/13
- メディア: Blu-ray
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カリート(アル・パチーノ)は、友人の弁護士クレインフェルド(ショーン・ペン)の力量によって刑期を大幅に短縮して出所することに。カリートは犯罪組織から足を洗い、恋人のゲイルと一緒にハバマで事業を営むことを夢見て資金を貯め始める。
資金を貯めるためにカリートは、ディスコに投資をする。カリートは検事から再び薬物売買に手を染めているのではないかとの嫌疑がかけられ、検事から送り込まれたおとりもやってくる。
そんなとき、恩人であるクレインフェルドからある依頼を受ける。クレインフェルドが囚人の依頼人からの資金を懐に入れてしまったことから命を狙われており、その囚人の脱獄を手伝ってほしいというものだった。カリートは苦渋の決断の中で手助けをしたのだが、クレインフェルドは裏切ってその依頼人を殺害してしまう。しかも、クレインフェルドは、カリートが薬物売買に手を染めていると嘘の証言までしていた。
クレインフェルドの裏切りにカリートは激怒する。そして、すぐに鉄道の切符を手配し、ゲイルと共に海外逃亡できるよう手配する。
カリートはクレインフェルドの裏切り行為によって、追われる身に。鉄道の出発する駅で、追っ手と激しいチェイスを繰り広げるが、ようやく追っ手を殺害し、鉄道の乗り込もうとしたそのとき、信頼していた用心棒の裏切り行為によって射殺されてしまう。。。
原作は、NY州最高裁判所元判事のエドウィン・トレスの小説“Carito's Way”と“After Hours”です。
冒頭、カリートが銃撃され、意識が朦朧とする中で楽園への逃亡を夢見る場面から始まるのですが、それがきちんと最後の場面の伏線になっています。
犯罪から足を洗いたくても足を洗えない主人公の苦悩が大変よく表現されています。恩人のクラインフェルドの裏切り、用心棒の裏切りなど、アメリカの映画にしては、人間の複雑な心理が巧妙に描かれており、良くできた香港マフィア映画といった感じもする作品です。