本作はファンタジー映画の代表作といっても過言ではありません。
郊外の新興住宅地で化粧品のセールスをしているペグは、古いお城にセールスに行ったところ、青白い顔をして手がはさみになっているエドワードと出くわす。エドワードは発明家によって造られていた人造人間だったが、発明家の死亡によって取り残されていたのだった。孤独なエドワードを見かねたペグは、エドワードを自宅に連れて帰り、そこから、エドワードはペグの家族の一員となる。エドワードの存在はあっという間に、近所に知れ渡ることに。
エドワードは華麗なはさみさばきで、庭の木々の手入れやヘア・カットを行うことができたため、近所の主婦たちから人気者となる。
ペグの娘キムは、家に戻るとエドワードが寝ていてビックリするが、キムは徐々にエドワードに慣れてくる。
ところが、エドワードは様々な誤解を受けることに。開店予定の場所で近所の主婦から押し倒され、危うく逃れたものの、まるでエドワードの方が襲ったかのような噂になってしまう。
また、キムのボーイフレンドがエドワードを自分の家のガレージに侵入させて車を盗ませて転売しようとたくらむ。エドワードは言われるがままにガレージに入るが、セキュリティが反応してしまい、犯罪者扱いに。
エドワードは警察に追われる身となり、本人も怒りが爆発。失意のまま元の古城に戻ることに。キムのボーイフレンドが追ってきたが、エドワードは城から転落させて死亡させてしまう。キムがその場を取り繕って、エドワードは難を逃れる。
その後、城の中でのエドワードの消息は不明だったが、キムは毎冬に雪が降るのを見ると、エドワードがいまだに城の中で生存していると信じているのだった。。。
シザーハンズ <特別編> (Edward Scissorhands) - YouTube
ティム・バートン監督のファンタジーの良さが最大限出ている作品です。若かりしジョニー・デップも初々しい演技が新鮮です。
アメリカの郊外の殺伐とした日常の中に、外部からの侵入者が表れることで、非日常が生み出されるという展開ですが、アメリカの郊外の主婦たちの日常生活は、こんな感じなのかもしれません。
ストーリー自体に何か特筆すべき部分があるわけではありませんが、あまり頭を使わずにのんびりと見るにはとても適した作品です。