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映画、書評、ジャズなど

「現金に体を張れ」★★★★

 

現金に体を張れ [DVD]

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 スタンリー・キューブリック監督の初期の頃の作品です。お金に困った人たちが集まって競馬場から強盗するというストーリーですが、皆がアンハッピーとなる何ともやるせない結末となります。

 

刑務所から出所したばかりのジョニーは、競馬場の売上金を強奪することを計画。競馬場の馬券売り場のジョージやバーテンダーのマイク、警官のランディらを仲間に引き入れる。そして、元レスラーに依頼して競馬場のバーで暴れてもらい、警備員たちの目をそらした上で、ジョニーが売上金を奪い、競馬場で待機する警官のランディが金を運ぶという計画だった。

馬券売り場のジョージは気弱な性格だったが、気の強い妻がいた。ジョージから強盗の計画の一端を聞いたジョージの妻は、浮気相手にこの計画を教えてしまう。

計画は順調に進み、ジョニーは売上金を奪うことに成功。仲間たちが待つ部屋に向かうが、その部屋に現れたのが、ジョージの妻の浮気相手たちだった。強奪した金を奪いに来たのだった。これにジョージは激怒し、銃撃戦が繰り広げられ、ジョージ以外は皆命を落とした。ジョージも重傷を負っていたが、その足で自宅に戻り、妻を射殺して、自分も絶命した。

ジョニーは部屋に到着するのが遅れたが、血まみれのジョニーを見て異変に気づき、急きょ別の場所に移動する。そして愛人とともに奪った金を持って飛行機で逃亡を図ろうとするが、金の入ったカバンを機内に持ち込むことが認められず、バッグは貨物室に運ばれることに。その途中、滑走路上でカバンが運搬車から落ち、奪った金は無残に滑走路上に散乱する。

ジョニーと愛人は空港から逃げようとするが、警官に呼び止められ銃を向けられた。。。

 


「現金ゲンナマに体を張れ」予告編 - YouTube

 

うまくいきかけていた強盗計画が、最後の最後で失敗に帰し、皆が悲惨な結末を迎えるという何とも切ない話ではあります。何の脈絡のない人たちが犯罪という一点のためだけに集まると、だいたいこんな感じで悲惨な結末になるということは、世の常であるわけですが、そんな皮肉な教訓をキューブリック監督はこの作品の中でうまく描いています。

 

なお、原題は“The Killing”ですが、邦題も結構いけている気がします。