ニキ・ド・サンファル、フランク・ゲーリー、村上隆

文化の日の今日は、六本木界隈の展覧会巡りでした。

若い頃の神経衰弱の療法として絵を描き始めたことをきっかけに芸術家の道を歩み始めた美術家で、独特の女性観を表現した作品で知られています。

１９６１年には「射撃絵画」と呼ばれる奇抜な方法の創作活動で一躍その名が知られます。

そして、ニキの女性観を表現した作品として「ナナ」シリーズが有名です。

また、イタリアには、タロット・カードをモチーフにした作品が並ぶ「タロット・ガーデン」というニキがプロデュースした公園があるそうです。

今回展示されていた作品の多くは、故増田静江さんが収集されたものです。一時期、那須のニキ美術館で名誉館長をされていたようですが、今は美術館も閉館となっているようです。

観覧に来られてた方は年配の女性が多かったのが印象的でした。

ミッドタウンの中にある21_21 DESIGN SIGHTでは、フランク・ゲーリー展が開催されています。安藤忠雄氏により設計された独特の建物で、三宅一生の服づくりのコンセプト「一枚の布」に着想を得た建築なのだそうです。

フランク・ゲーリーといえば、ビルバオ・グッゲンハイム美術館、ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール、ルイ・ヴィトン財団の建物などが有名です。

先日鑑賞したオスカー・ニーマイヤー展のように、フランク・ゲーリーの作品が一覧できるのかと思って行ったのですが、そういう感じでもなく、展示の仕方が素人にはやや分かりづらかった印象です。

カタールのマヤッサ王女が村上隆氏の大ファンで、２０１２年にドーハ新美術館で村上氏の展覧会が大々的に開催されましたが、その際に展示されていたのがこの五百羅漢図です。

村上隆氏の待望の個展という割にはそれほどの混雑ではありませんでしたが、五百羅漢図の迫力に圧倒され、個人的には大変楽しめた展覧会でした。写真が撮り放題というのが、昨今のSNS時代に合っていると思います。

六本木といえば、かつては外国人が楽しむ歓楽街という印象でしたが、今では立派なアート・タウンと言ってもよいでしょう。今日回った美術館のほかにも、サントリー美術館などあり、優れた美術館が集結しており、優れた展覧会が開催されています。

少し文化の日らしい充実した過ごし方ができました。