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映画、書評、ジャズなど

「ジャンゴ 繋がれざる者」★★★★☆

 

 クエンティン・タランティーノ監督による2012年の作品です。奴隷制をモチーフにした斬新な作品で、相変わらず残虐な殺害シーンの演出のオンパレードの作品ですが、個人的には大変ツボにはまった作品でした。

 

舞台はアメリカ西部。お尋ね者を殺害することで賞金を稼ぐシュルツは、殺害ターゲットである元奴隷農場主の顔を見極めることができる奴隷ジャンゴをパートナーに採用する。

ジャンゴは並外れた能力を発揮し、シュルツとジャンゴは次々とお尋ね者を殺害していく。しかし、ジャンゴは自分の妻ブルームヒルダを探していた。シュルツもジャンゴと一緒に、ブルームヒルダを探すことになる。

ブルームヒルダは、キャンディという農場主のところに買われたことが分かった。2人は、戦闘奴隷の売買交渉を口実に、キャンディのもとに入り込んでいく。ブルームヒルダはちょうど逃走を図ったためにお仕置きの虐待を受けているところだった。2人は多額で戦闘奴隷を購入するとともに、ブルームヒルダの購入を持ち掛ける。キャンディはこれに応じるそぶりをみせたが、キャンディの古参の奴隷が、ジャンゴとブルームヒルダが夫婦であることに気付いた。

騙されかけたことに激怒したキャンディは、この契約を破談させた。キャンディのもとを離れようとしたとき、別れの握手を要求するキャンディに腹を据えかねたシュルツは、キャンディを射殺し、シュルツもその場で射殺される。そこから激しい銃撃戦が繰り広げらる。

ジャンゴは結局捕らえられ、採掘場に送られることとなったが、途中、運搬人を殺害して逃走を図ることに成功。ブルームヒルダを救出し、キャンディの邸宅に戻り、ダイナマイトで爆破した。。。


映画『ジャンゴ 繋がれざる者』日本版予告編 - YouTube

冒頭、暗い森の中でシュルツがジャンゴを探し出すと、奴隷運搬人たちを冷酷に殺害するシーンから、この作品にぐいぐいと引き込まれていきました。

虐げられていた奴隷が奴隷主たちに反逆して、最後は妻とともに自由を掴むというストーリーは何とも痛快です。タランティーノ監督らしい大げさな演出が大変効果的に仕上がっています。残虐な演出の中にも、奴隷で虐げられてきた黒人たちへの同情が感じられます。

ジャンゴ役がジェイミー・フォックス、キャンディ役がディカプリオという、何とも豪華な俳優が出演しているところも贅沢な作品です。

ある意味、米国の歴史の恥部を取り上げたわけですから、当然、賛否が分かれることは予想されるわけですが、こうしたテーマをあえて取り上げる監督の勇気を称えたいと思います。