- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2011/09/24
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セブリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、医師である夫とともに、セレブな結婚生活を送っていたが、セブリーヌには隠された異常な性癖があり、時折、緊縛されてムチで痛めつけられる妄想に駆られることがあった。
あるとき、友人のアンリから、婦人たちが売春を行う娼館の存在を教えられ、セブリーヌはその娼館を訪ねる。セブリーヌには昼顔という名前が与えられ、多くの客をとる娼婦となっていく。
そこに来る客の中に、金歯だらけの野卑なマルセルという男がいたが、マルセルはセブリーヌに惚れ込み、セブリーヌの後を付けてその正体を突き止めてしまう。マルセルはセブリーヌの家に押しかけるが、セブリーヌは夫に見つかることをおそれ、マルセルを追い返す。しかし、マルセルは帰宅したセブリーヌの夫を銃撃し、マルセルは警官に射殺された。夫には全身麻痺の障害が残ってしまうことになった。セブリーヌは夫を献身的に支えて生きていく。。。
冒頭から、いきなりドヌーヴが森の中でムチで打たれるシーンに展開していき、度肝を抜かれます。 最後の場面で、全身麻痺の夫が急に元通りに話をし、セブリーヌの妄想に出てくる馬車が道を走っていく光景は、少々分かりにくいシーンですが、これまで作品中に出てくるセブリーヌの妄想シーンが倒錯した性癖による卑猥なものだったのが、やっと夫との幸せな生活を妄想できるようになったということなのでしょう。この辺の描写力はさすがフランス映画です。
有閑マダムに潜む心の闇を見事にかつ大胆に描写しており、深い余韻を残してくれます。