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太田剣@銀座のジャズバー

 銀座のジャズバーでライブを鑑賞してきました。メンバーは太田剣(as)Trio 清水昭好(b)池長一美(ds)といったラインアップです。

 ♪My Funny Valentineに始まり、セロニアス・モンクの♪Reflectionsが演奏され、クルト・ワイルの曲♪Youkaliが演奏されました。 クルト・ワイルという作曲家は♪Mack The Knife や♪Speak Lowといったジャズのスタンダード作品も作曲している方ですが、♪Mack The Knifeは「三文オペラ」の中の曲でしたが、その後、エラ・フィツジェラルドが1960年にベルリン公演で歌って以降、ジャズのスタンダードとなっていった曲です。

 後半はベースの中村健吾氏も飛び入りして、セロニアス・モンクの♪We Seeと♪Body And Soulの2曲が演奏されます。中村健吾氏のベースは音が力強く、余裕たっぷりな演奏で、さすが日本を代表するジャズ・ベーシストの貫禄があります。 いずれの曲もスタンダードでありながら、それぞれユニークなアレンジが加えられていました。太田さんのサックスは時にフリー・ジャズを彷彿とさせ、アレンジも原曲を独創的にかなり崩しているようなスタイルです。
 選曲はスタンダード曲が中心ですが、それでも誰もが知っている曲というよりは、少しひねったところから引っ張ってきているので、聴く側はある意味勉強になります。

 選曲が光るとても楽しめたライブでした。