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映画、書評、ジャズなど

「地下室のメロディー」★★★★☆

地下室のメロディ [DVD]

地下室のメロディ [DVD]

 1963年のフランス映画です。懲りない金庫破りへの挑戦をシュールに描いた作品です。

 シャルル(ジャン・ギャバン)は刑期を終えて刑務所から出て来たばかりだったが、早速仲間を募って、次の金庫破りを計画する。その誘いに乗ったが、刑務所仲間のフランシス(アラン・ドロン)とその義兄のルイだった。

 今度の計画はカジノの金庫破りだった。カジノのオーナーがやって来て地下の金庫からお金を取り出す際に警報装置が切られるわずかな時間帯を狙い、現金を収奪するという計画だった。

 3人は南仏のリゾート地の富裕な宿泊客を装い、綿密な計画の下でいざ犯行に及ぶ。ルイは金庫のある地下へのエレベーターの天井を伝って入り込み、マシンガンで脅しながら金庫を開けさせて、現金を鞄に詰めて奪うことに成功した。

 ところが翌日の新聞には、ルイが写り込んだ写真が大きく掲載されていた。シャルルとルイは現金の入った鞄を持ってホテルのプールサイドで、プールを挟んで座っている。周囲では多くの警察官たちが事件の捜査に当たっていた。
 ルイは完全に動揺していた。そして、手元にある現金の入った鞄が見つかるのをおそれ、それをプールにそっと鎮める。
 しかし、鞄の口が開いていたため、現金は鞄から次々とあふれ出し、プール全体にお札が散らばってしまった。。。


 エンディングの、浮かぶお札で敷き詰められたプールの光景は壮観です。この終わり方が、当時のフランス映画らしいという感じもします。

 シャルルが犯行の計画を立てていく場面がとてもテンポ良く描かれているため、見ていて小気味よさを感じ、最後まで飽きさせません。

 音楽もミシェル・マーニュによるおなじみのフレーズが繰り返し流されます。

 結末も含めてとても楽しめる作品です。