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映画、書評、ジャズなど

「北京のふたり」★★★☆

 衛星通信事業の契約をとるために北京にやってきたアメリカ人のジャック(リチャード・ギア)は、ラジオ映画テレビ省の大臣の息子ダンとともに北京のナイトクラブに行くなど、契約締結に向け順調に進んでいるかのように見えた。
 ジャックはナイトクラブで知り合ったモデルの女性リンと親しくなり、その晩、ホテルで一夜を明かすことに。ところが、リンは翌朝何者かに殺されていた。
 ジャックは殺人罪で拘束される。弁護をいやいや引き受けたユーリン(バイ・リン)は、当初、ジャックに殺人を認めることを勧めていたが、次第にジャックは無実であると感じるようになる。
 ジャックは移送途中に何者かに銃撃される。その混乱に乗じて脱走を図り、米国大使館に逃げ込むが、リンが自らの立場を犠牲にした戦いを挑んでいることを知り、自ら再び中国当局に拘束された。
 裁判は被告のジャックに不利に進んでいくが、事件現場からなくなっていたリンのロケットが出てくる。そこにはリンとダンの仲睦まじい写真が収められていた。事件のせいでジャックの取引は不調に終わり、ダンは別の企業と契約していたが、そのことでダンは出世をしていた。つまり、ダンはリンにジャックを誘惑させ、ジャックに不利な写真を撮らせようとしていたのだった。しかし、リンはジャックを陥れることをためらい、現場で抵抗したため、殺されてしまった。
 こうした経緯が裁判で明らかにされ、ダンは父親によって射殺される。。。


 一昔前の北京を舞台にした映像はとても興味深いものであり、作品のテーマ自体は悪くないのですが、ストーリー展開にはどこかぎこちなさを感じてしまいます。ユーリンがなぜ自分の立場を犠牲にしてまでジャックを擁護しようと思ったのかもあまり説得力を感じませんっでした。
 また、ダンがジャックを陥れようとしたわけが最後裁判の場で明らかになるわけですが、もう少し伏線なりが散りばめられていた方が、作品全体としての深みが出たのではないかと思います。

 ちなみに本作品は、DVDではタイトルが『レッド・コーナー』という原題に戻っています。