- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2000/01/19
- メディア: DVD
- クリック: 21回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
学校に通うアントワーヌ(ジャン・ピエール・レオー)は、学校では教師に叱られ、家庭でも母親からあれこれ指示されて、退屈な日々を送っていた。母親も父親の目を盗んで、別の男と街中で接吻しているところをアントワーヌに見られてしまう。
そんなある日、アントワーヌは友人の誘いに乗って学校をさぼり、遊びほうけていた。次の日、教師から問いつめられたアントワーヌは、母親が死んだと嘘をついて追求を逃れようとしたが、嘘はあっという間にばれてしまい、教師からも母親からも愛想を尽かされる。
アントワーヌは家出をし、友人の家の印刷工場に泊まる。母親はアントワーヌを学校まで迎えに来て、久々に家族揃って映画鑑賞に行くなど、家族は元どおりになるかに見えたが、学校の宿題でバルザックのフレーズを丸写ししたことが教師にばれ、アントワーヌは停学となる。
その後、アントワーヌは父親の会社からタイプライターを盗み、それを質に入れるのに失敗し、タイプライターを返しに戻ってきたところを捕まってしまう。
アントワーヌは父親に警察に連れて行かれ、そのまま少年鑑別所に入れられる。そして、少年鑑別所から脱走し、海岸まで走り続ける。浜辺にたどり着いたところで、アントワーヌの途方に暮れた顔がアップになったところで、映画は終わる。。。
この映画の印象的なシーンは何と言ってもラストシーンでしょう。アントワーヌの顔がアップになった後、ピタリと画面が止まります。ハッピーエンドどころか、アントワーヌの今後の展望に何一つ希望を感じさせないような終わり方です。こんな清々しさのない終わり方ですが、それが逆に強烈な印象を与えているという効果も持ち合わせています。
この作品は、トリュフォー監督の自伝的作品なのだそうですが、だからこそ子供の気持ちが説得力ある形で表現されているのかもしれません。