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「アナと雪の女王」★★★★

 全世界で大ヒット中のディズニー映画を鑑賞してきました。

 生まれつき魔法を身につけていた女王のエルサとその妹のアナは、幼い頃仲が良かったが、周囲の物を凍らせてしまうエルサの魔法によってアナが怪我をして以降、エルサは自分の魔法のコントロールに自信をなくしてしまい、お城の自分の部屋に引きこもるようになってしまう。やがて両親も亡くし、エルサは女王として戴冠するが、アナが一目惚れの男ハンスと婚約したと報告を受けたエルサは取り乱して魔法が暴発し、国中を瞬時に雪と氷の世界にしてしまった。
 エルサは山に登り、魔法で氷の城を建てて一人で生きていく決心をする。
 アナはエルサを追って山に登るが、途中でクリストフに助けられ、ようやく氷の城にたどり着く。しかし、エルサはアナを拒絶し、国に帰るように言う。アナはエルサから心を傷つけられ、髪も徐々に白くなっていく。アナを救うには真の愛が必要だった。命からがら城にたどり着いたアナだったが、待ち受けたハンスは変貌しており、アナとくっついたのは打算的な考えによるものだったことを打ち明ける。
 ハンスはアナは死んだと触れ回り、捕らえたエルサも殺そうとする。そんなとき、クリストフが城に駆けつけた。ハンスがエルサを殺そうとしたとき、アナがその間に入ってエルサを守った。アナはクリストフとの愛により急速に回復し、国も冬の時代から解放された。エルサも自分の魔法のコントロールに自信を取り戻し、国の人たちと一緒に夏のスケートを楽しんだのだった。。。


 とにかくディズニーは安心して観られる映画です。吹き替え版を観たのですが、日本語の歌詞がとてもメロディーにマッチしていました。

 とにかく有名なのは、エルサが氷の城を築く際の挿入歌となっている♪Let It Goでしょう。松たか子さんがこんな力強い歌を歌われる方とは気がつきませんでした。 神田沙也加さんも親譲りの声量ある歌声がいいですね。 ミュージカル仕立てで純粋に楽しめる構成となっています。

 ところで、ウォルト・ディズニーは幼少の頃は、ディズニー・ワールドのファンタジー性とは無縁の貧しい生活を送っていたようです。ウォルト・ディズニーはディズニー・ランドについて次のように語っていたそうです。

「子供の時分に欲しいと思っていながら、手に入れることができなかったすべてを、僕はディズニーランドに盛り込んだ。」

 育ったミズーリ州も厳しい気候の土地で、そうした境遇で育ったからこそ、ウォルト・ディズニーは誰でも屈託なく楽しめる世界を演出しようとしたわけです。

 このディズニー映画の久々の大ヒットとなった『アナと雪の女王』にも、そんなウォルトの世界観が存分に盛り込まれています。

 ディズニーランドもそうですが、ディズニーの世界は純粋に大人も楽しめる世界です。だから、子供ができた親がついつい子供を連れてディズニーランドやディズニー映画鑑賞に赴き、自分も楽しむという連鎖が生まれるのでしょう。