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横浜ジャズ探訪

 年末も押し迫った時期ですが、横浜のジャズを堪能してきました。

 まず行った先はジャズ喫茶ちぐさ。野毛にある戦前からの歴史あるジャズ喫茶ですが、2007年に一旦閉店。その後、2012年に営業を再開しています。

ジャズ喫茶ちぐさ Jazz Cafe / Archive Chigusa 一般社団法人・ジャズ喫茶ちぐさは故・吉田衛の日本ジャズへの功績を記念して、当時の店舗空間を現在の店舗の2階に復元しました
 店に入るとアン・バートンの「BALLADS & BURTON」が大音量でかかっていました。

バラード・アンド・バートン

バラード・アンド・バートン

 オランダ人の女性ヴォーカリストで、語りかけるような歌声が心に突き刺さります。私も同じアルバムのCDを持っていますが、家で聴くのとは全く別のアルバムであるかのような印象を受けます。ちなみに、このアルバムの中で好きな曲は♪Bang Bangです。映画『キル・ビル』の冒頭でフル・コーラスで使われたことで知られた曲ですが、『キル・ビル』の方はアン・バートンではなくて、ナンシー・シナトラのバージョンです。 脱線しましたが、さて、ちぐさではお店の方がお客さんに順番にレコード・リストを渡されて、リクエストを受け付けてました。さすが通の多いお店だけあって、あまり知られていない名盤が続々と流されます。
 フィル・ウッズのサックスが冴えるホール・オーバートンの作品、アンドレ・プレヴィンとラス・フリーマンの共演作品、等々、あまりお目にかかれないレコードを聴けるのが、ジャズ喫茶の醍醐味です。
Double Play! [Analog]

Double Play! [Analog]

 次に訪れたのは、ジャズライブハウスのBar Bar Barです。
ジャズライブレストランBarBarBar

 こちらも老舗のジャズライブハウスで、2Fがライブレストランとなっています。
 この日は、西村協(vo), 出口誠(pf), 小田部宏(b), 中屋啓之(ds)というラインナップでした。なかなかアットホームな雰囲気のライブハウスで、お客さんもそれぞれが違ったスタイルでジャズを楽しんでいるような感じの店です。♪My Funny Valentine, ♪Fly to the Moonなどのジャズのスタンダードに、ビリー・ジョエルなどの洋楽ポップスの曲も加えた楽しめるステージ構成で、トリオも素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

 横浜のジャズはこれまであまり開拓してきませんでしたが、とても面白いお店がまだまだたくさんありそうです。もともと歴史もあり文化もある横浜という街は、日本でもっともジャズが似合う街なのかもしれません。これから少し横浜のジャズを開拓してみたくなりました。