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「ブリジット・ジョーンズの日記」★★★★☆

ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]

ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]

 以前からずっと見たかったのに見逃してきた作品の一つです。太った独身女性を演じるレネー・ゼルウィガーの女優魂がきらりと光る作品です。

 ブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)はロンドンで一人暮らしの独身女性。母親から紹介された弁護士の男マーク(コリン・ファース)はさえないトナカイのセーターを着た男でがっかり。そんな中、会社の上司ダニエル(ヒュー・グラント)と恋に落ちる。
 しかし、ダニエルには婚約者がいたことが発覚。マークと再会した際、好きだと告げられる。ダニエルとマークは犬猿の仲で、鉢合わせした際に大げんかとなる。
 そして、マークは恋人と共にニューヨークに渡ることになる。マークのことが気になり始めていたブリジットは、パーティーの席で渡米に異を唱えて顰蹙を買う。
 しかしほどなくしてマークはアメリカから戻ってきた。ブリジットのことが忘れられなかったのだ。マークはブリジットの家で日記を盗み読みしたが、そこには、かつてマークと出会った直後の最悪の印象が綴られていた。マークはブリジットの家から出ていき、日記を見られたことを知ったブリジットは雪の中を下着姿でマークを追う。実はマークは怒って出ていったのではなく、新しい日記帳を買うために家を出たのだった。。。

 この作品のポイントは、レネー・ゼルウィガーの役作りでしょう。あえてぶくぶくに太ってその魅力を隠した役作りをしているのは、女優魂を感じます。大きなお尻を強調した演技は、セクシーというかセクシーでないというか迷ってしまいますが、体を張った演技であることは間違いありません。

 『シカゴ』で見た印象とのあまりの違いに、同一人物とは思えなかったのですが、それだけ女優としての演技の幅の広さを感じます。

 とても心温まる楽しい映画でした。