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映画、書評、ジャズなど

レイモンド・チャンドラー「湖中の女」

文学

湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 フィリップ・マーロウ探偵が難題を解き明かしていくシリーズです。

 私立探偵マーロウは、化粧品会社の社長キングズリーから、妻のクリスタルの行方を探るよう依頼を受けた。クリスタルにはクリス・レイバリーという愛人がおり、キングズリーの下には次のような電報が届いていた。

「メキシコデ離婚スルタメ国境ヲコエル クリスト結婚スル オタッシャデ サヨナラ クリスタル」

 マーロウはレイバリーの下を訪ねるが、クリスタルの居場所は知らないと言われる。ところが、レイバリーの向かいの邸宅に住むアルモアという医師が絡んでくる。アルモアの妻は自殺で亡くなっていた。そして、マーロウがキングズリーの湖畔の別荘を訪ねると、別荘の管理人ビル・チェスの妻ミュリエルの溺死体が湖から上がってくる。これらの事件はどう関係してくるのか?

 マーロウは再びレイバリーの邸宅を訪ねると、そこにいたのは邸宅の所有者を名乗る女だった。そして、邸宅にはレイバリーの射殺体があった。その女こそ、クリスタルだったのか?

(↓↓ここからネタばれ)
 結果的に、ミュリエルの死体と思われたのは、クリスタルの遺体だった。ミュリエルはアルモア医師の下にいた看護師の女で、アルモアの妻を殺害したのも彼女だったのだ。そしてさらに彼女がクリスタルを殺害し、レイバリーの邸宅にいた女もミュリエルだったのだ。この女に惚れていた警部補デガーモがミュリエルのことを守っていたが、マーロウから事情を暴かれた。デガーモの運転する車は谷底に転落する。。。
 正直、ストーリー構成がやや入り組みすぎていたかなという印象です。この作品は映画化もされているようですので、機会があれば是非映画も見てみたいと思います。