- 作者: レイモンドチャンドラー,清水俊二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1986/05
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
私立探偵マーロウは、化粧品会社の社長キングズリーから、妻のクリスタルの行方を探るよう依頼を受けた。クリスタルにはクリス・レイバリーという愛人がおり、キングズリーの下には次のような電報が届いていた。
「メキシコデ離婚スルタメ国境ヲコエル クリスト結婚スル オタッシャデ サヨナラ クリスタル」
マーロウはレイバリーの下を訪ねるが、クリスタルの居場所は知らないと言われる。ところが、レイバリーの向かいの邸宅に住むアルモアという医師が絡んでくる。アルモアの妻は自殺で亡くなっていた。そして、マーロウがキングズリーの湖畔の別荘を訪ねると、別荘の管理人ビル・チェスの妻ミュリエルの溺死体が湖から上がってくる。これらの事件はどう関係してくるのか?
マーロウは再びレイバリーの邸宅を訪ねると、そこにいたのは邸宅の所有者を名乗る女だった。そして、邸宅にはレイバリーの射殺体があった。その女こそ、クリスタルだったのか?
(↓↓ここからネタばれ)
結果的に、ミュリエルの死体と思われたのは、クリスタルの遺体だった。ミュリエルはアルモア医師の下にいた看護師の女で、アルモアの妻を殺害したのも彼女だったのだ。そしてさらに彼女がクリスタルを殺害し、レイバリーの邸宅にいた女もミュリエルだったのだ。この女に惚れていた警部補デガーモがミュリエルのことを守っていたが、マーロウから事情を暴かれた。デガーモの運転する車は谷底に転落する。。。
正直、ストーリー構成がやや入り組みすぎていたかなという印象です。この作品は映画化もされているようですので、機会があれば是非映画も見てみたいと思います。