- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1986/03/05
- メディア: VHS
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画家のローラ(エリザベス・テイラー)は、息子のダニーと2人で海岸沿いの断崖に建てられた家に暮らしている。ローラは、ダニーを学校に入れたがらず、自由な環境で育てたいと考えていたが、裁判所の判事から紹介されたミッション・スクールに入れられてしまう。
そのミッション・スクールの校長エドワード(リチャード・バートン)は、ダニーのことでローラと面会するが、そのうちローラの魅力に惹かれていき、やがて不倫の関係に陥ってしまう。エドワードはキリスト教徒であったため、不倫について思い悩み、やがて妻に対してローラとの不倫を告白する。
エドワードは学校を追われ、一人旅に出て行く。。。
映画のタイトルの「いそしぎ」は、鳥の名称です。ローラは怪我をしたいそしぎを家に連れて帰りますが、かごに入れるのではなく、家の中で自由に飛び回らせながら、やがて自ら進んで野に帰っていかせます。そこに、ローラの教育観が現れています。
ミッション・スクールの校長を務めるエドワードも、やがてこうしたローラの教育観や生き方に対して共感していくことになります。
エリザベス・テイラーの妖艶な演技もさることながら、この作品の最大の魅力は、主題歌でしょう。 多くのジャズ・ミュージシャンたちもこの曲を取り上げていまだに演奏しています。甘ったるい哀愁感が漂う曲は、映画全体の雰囲気をしっかりと基底しています。主題歌が映画作品にとっていかに重要な役割を果たしているかを顕著に示している作品といえます。
長い間余韻に浸ってしまう作品でした。